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創造的破壊とは    

2020.04.19

【BWB Story】

BWBのビジネスの「背骨」として、私は「創造的破壊」を掲げました。

ご理解の方も多いと思いますが、このあまりにも有名な「創造的破壊」という言葉は、オーストリアの経済学者ヨーゼフ・シュンペンターが提案したコンセプトです。企業の発展はイノベーションによって行われる。イノベーションは従来存在していたものを土台として起きるのではなく、寧ろ、従来なじんだ発想やオペレーションを否定し、破壊する、即ち、時代的使命を終えすでに間尺に合わなくなったものを壊して新しい時代に役に立つものを新たに創ることだ、と私は私なりに理解しています。

BWBの理念を、「背骨」をどう定めるか。昨年後半からずっと考え続け、漸く言葉に纏め、ここに掲げました。

「創造的破壊」 やはりこれしかないな、と決めたのは今回のコロナ騒動が勃発する前でした。

今、眼前に繰り広げられている世界規模のこの未曽有の困難は、すべての国に全く同じ疫学的・経済的課題を同時に与えるという、かって経験したことのない異例の状況に各国の政府・指導者を追い込みました。

現在、刻々と打ち出される各国の対応策が、従来型のメディアに加え新たに加わったSNSにより同時に世界中で報道の上、吟味され、論評され、相互の優劣をリアルタイムで比較評価されています。個別の言い訳も忖度も全く意味をなさない待ったなしの状況下、赤裸々に、各国の政府・行政の持ちうる能力・キャパシティが吟味されているのです。

平時の時には気が付かなかった、いや、実は気が付いていても気が付かないふりをしていられた、そう、国内の事情だけなら忖度や蓋をしてこられた日本社会の誤謬や後進性という課題・問題点が、刻々と容赦なく明らかにされ続けています。それも海外の国々との明確な比較に基づいて。「えー、日本ってこんなレベルだったの」と、打ちのめされるようなことも少なくないのはご存じのとおりです、

多くの誤謬や後進性を意図的、無意識はともあれ、今まで覆い隠していたメッキは見事に剥がされ、隠しようもない重大な瑕疵・欠損として人々の目に残酷なまでにさらされています。

まさに言い訳なしの世界で。こんなことは今までなかった。これほどまでの試練はなかった。この先はどのようになるのだろうか。様々な不安が社会に蔓延しています。その一方で、渦中の今、断言できるのは、このコロナ災禍が収まった後は、もう以前の世界には戻ることはないだろう、いや、戻れはしないだろう、ということです。

元に戻るには、あまりにも多くの「不都合な真実」が明らかになってしまいました。そして、この国が今まで通り世界の先進国の一員であろうとするのならば、これらの不都合な真実から目を背けることは決して許されません。真実から目を逸らすものには明るい未来は来ないのです。

この「不都合な真実」をこの国にもたらしてきた問題点を幾つかキーワードとして挙げてみたいと思います。これらの課題を徹底的に乗り越えなければ、来るべきポストコロナの時代の飛躍は決して覚束ないでしょう。

「前例主義」「ワンパターン思考」「思考停止」「過去の成功体験依存」「健全な競争排除」「組織の縦割り弊害(セクショナリズム)」「有害かつ無駄な小さなプライド」

これらは決して、今回注目されている政治・行政・医療の分野のみならず、広く民間企業を含めた日本のあり様全体に広がっていると私は感じます。

この状況を打破するには、抜本的かつ、言葉遊びではない、ある種の「革命」ともいえるような真の改革が、日本社会の隅々まで、至る所で必要とされているのだと思います。メッキは既に剥げかけています。不都合なものを覆い隠す蓋の多くは吹き飛びました。潮目は大きく変わろうとしています。

この大転換の時代に、過去の成功体験は必ずしも有効ではありません。前例踏襲スタイルはもはや全く機能しないでしょう。居心地はよかったものの前時代的な非効率の極みのようなぬるま湯は残念ながら手放す必要もあるでしょう。

寧ろ、今までには存在し無かった、全く新しく異なる角度からの視点・アプローチが必要となるでしょう。例えば遅々として進まなかった企業のリモートワークは、今後の同様の災禍の再発を見越して、BCPの観点からも更に進化させる必要があります。

厳しい時代が間違いなくやってきます。

でも、ちょっとポジティブサイドに立ってみてみれば、能力のある、やる気のある、今まで旧社会の様々な制約に羽交い絞めされて身動きできなかった人たち、その大変革の中心の一人として世の中を大きく変えてやろうと思う野望を持っている人たちには、実は願ってもいなかった大きなチャンスが到来しているとも言えます。しかも世界規模で。

例えば「そんなの無理だよ」と思われたリモートワークでの働き方が、充分ではないにせよ、ある程度は使える目途もつき始めています。過去からの延長線上に、これからの未来は開けないと覚悟せざるを得ません。既存の常識に挑戦し、本当にに必要なもの・ことを考え、他国に伍してそれを手に入れる必要があります。

「創造的破壊」 ~新しい時代に新しい価値の創造と提供~

全くの偶然で、想像もしていなかっためぐりあわせで、この理念と背骨をもってBWBは船出しました。果たして自分たちは、新しい時代に通用する価値を創り提案する大変革の旗手の一人足りえるのか。

そんな、大ぼらを、風車に突き進むドン・キホーテのように、大真面目に自らの課題としたいと思います。クライアントの皆さんと、新しい社会を築いていくための活動をグローバルの英知を結集しつつ、展開していきたいと考えます。

「見えないものを見る 聞こえない声を聞く」

昨日までの延長線上にない新しい価値と未来を探しながら

And yet it moves. それでも地球は回り続けます。我々も負けずに新しい社会を回し続けましょう!