【質問にお答えします】MBAは難しい資格ではないんでしょうか?
2023.02.28
Quoraでこんな質問があったのでお答えしました。
ブログでも紹介します。
質問はこちら
けっこうたくさんの人が取得してますが、実はそんなに難しい資格ではないんでしょうか?
【質問にお答えします】
米国MBAを90年代にとった私の個人的意見です。
「難しい資格」という意味によると思います。
「MBAの難しさ」、と聞いて私の頭に浮かぶのは
①経営学そのものの内容
②言葉(英語)の壁
③異文化の壁
があります。
当時と異なり、今は日本でも多くのMBAコースは存在するし、日本語環境で日本人に囲まれて学ぶのであれば ②③は消えますね。
しかし、私にとっては①よりも②と③を克服して、生涯の仲間を作れたことの方が単なる学位や習った経営学の内容よりも遥かに価値のある事であったことは紛れもない事実です。
①であれば、学校や教授、シラバスの質もあると思いますが、そんなに大差はないのではという気もします。勿論程度問題ですが。
むしろ、そのコンテンツを異なる文化や言語を持つ世界中の若者と徹底的に議論したことに一番の面白さがあり、「難しさ」があったと思います。
全米TOP10の有名MBAコースも、よく調べると日本人が得意な「発言しなくても試験ができればOK」的なパターンの学校も少なくありません(少なくとも当時は)
一方、私の母校のEmoryは評価が試験ではなく、日々のparticipationによって評価されるという言葉のハンデを持つ日本人にとっては決定的に不利(成績向上のためには)でしたし、時に当然のことながら徹底的に打ちのめされましたが、それを望んでいった私にはまさに武者修行であり、望むところ。
「外国人に全く臆さない」というメンタリティを獲得するという大きな成果はありました。その後のグローバル環境でのビジネス生活を支えてくれたことは言うまでもありません。
漫然とした資格取得ではなく、そこで何を得ようとするのか、によって「難しさ」の種類は変わると思います。
海外留学はお金も時間もかなりかかりますが、やりようによっては、かなり価値を持つものになると思います。少なくとも私にとってはそうでした。
日本のMBAは経験がないのでわかりません。
企業の採用側から見ても、経験上日本に限らず海外でも、資格や学位は多少の助けにはなりますが、結局はその人は何ができるのか、が全てであり、自分にとって力をつけることはどういうことかを考える方が、実利的でもあると思います。
Hope this works for you!
大西 徳昭 Naruaki Ohnishi