MBAの「価値」とは
2020.07.20
「MBAはけっこうたくさんの人が取得してますが
実はそんなに難しい資格ではないんでしょうか?」
最近、結構楽しんでいるQUORAでの
この質問への 私の回答をシェアします。
海外MBAに興味を持っている方々に参考になればと思います。
米国MBA取得の一番の価値は?
と聞かれれば
留学先での生活と仲間達との楽しい思い出
あの難易度の高い挑戦をサバイブした自信
そして
国籍、文化や言語 様々な違いはあるけれど
人は同じだけど違う 違うけれど同じ
が
頭ではなく、心で分かったこと
だったと思います。
国境を越えた友情に本当の意味で出会えた
そんな経験でした。
here we go…
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米国MBAをずいぶん昔にとった私の個人的意見です。
「難しい資格」という意味によると思います。
「MBAの難しさ」、と聞いて私の頭に浮かぶのは
①経営学そのものの内容
②言葉(英語)の壁
③異文化の壁
があります。
当時と異なり、今は日本でも多くのMBAコースは存在するし
日本語環境で日本人に囲まれて学ぶのであれば ②③は消えますね。
しかし、私にとっては①よりも②と③を克服して、
生涯の仲間を作れたことの方が単なる学位や習った経営学の内容よりも
遥かに価値のある事であったことは紛れもない事実です。
①であれば、学校や教授、シラバスの質もあると思いますが
そんなに大差はないのではという気もします。
勿論程度問題ですが。(笑)
むしろ、そのコンテンツを異なる文化や言語を持つ世界中の若者と
徹底的に議論したことに一番の面白さがあり、
「難しさ」があったと思います。
全米TOP10の有名MBAコースも、よく調べると
日本人が得意な「発言しなくても試験ができればOK」的な
パターンの学校も少なくありません(少なくとも当時は)
一方、私の母校のEmory は評価が試験のスコアではなく、
日々のparticipationによって評価されるという
言葉のハンデを持つ日本人にとっては決定的に不利(成績向上のためには)!
時に当然のことながら徹底的に打ちのめされましたが
それを望んでいった私にはまさに武者修行であり、望むところ。
「外国人に全く臆さない」というメンタリティを獲得するという
大きな成果はありました。(笑)
このメンタリティ
その後のグローバル環境でのビジネス生活を支えてくれたことは
言うまでもありません。
漫然とした資格取得ではなく、そこで何を得ようとするのか、
によって「難しさ」の種類は変わると思います。
海外MBA留学はお金も時間もかなりかかりますが、
やりようによっては、かなり価値を持つものになると思います。
少なくとも私にとってはそうでした。
日本のMBAは経験がないのでわかりません。
一方、就職に関するメリットに関して言えば
企業の採用側から見ても経験上
日本に限らず海外でも、資格や学位は多少の助けにはなりますが
結局はその人は何ができるのか、が全てであり、
自分にとって力をつけることはどういうことかを考える方が、
実利的でもあると思います。
Hope this works for you!
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狭い日本に住んでいると
とも忘れがちになりますが
世界は広い。
挑戦の場はそこここに 開かれています。
あなたが本気で臨めば。
それでも地球は回ってる!
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